幼少期の虫歯予防について
虫歯予防には仕上げ磨きとフッ素の塗布
虫歯になる原因は、虫歯菌・歯の質・糖分を摂る時間が関係しています。なぜ虫歯になってしまうかというと、虫歯の原因菌が糖分をエサにすることで増殖し、酸を出して歯を溶かしてしまうためです。歯の質が強ければこの酸に耐えられますが、酸に耐えきれない生えたての歯や歯質が弱い歯は虫歯になってしまいます。
虫歯菌は、糖分を摂取した後すぐに歯を溶かす酸を出すわけではなく、ある程度時間をかけて酸を出していきます。そのため、長時間お菓子を食べていたり、甘いジュースを飲み続けていると、どんどん歯が溶けてしまいます。そのため、お口の中をできるだけ多くの時間、唾液で満たしておけるようにしましょう。
お子様はまだ一人では歯磨きをきちんと行うことができないため、虫歯を予防するためにはご両親の仕上げ磨きがとても大切です。当院では歯を強くすることで知られてるフッ素の塗布や、歯の溝を塞ぐことで虫歯を予防できるシーラントも行っております。ご希望であればお気軽にスタッフまでお声かけください。
治療の流れ
STEP1 受付
まずは問診票の記入をしていただきます。
どれくらい前から、どのような痛みがあるのかの詳しい症状、お子様がアレルギーをお持ちかどうか、過去にかかった事がある病気などをお訊きします。
STEP2 初診
問診前に「ラポールタイム」という時間を設けております。これは歯科医師や歯科衛生士がお子様の緊張をほぐす時間です。
その後、お口の中の検査を行い、検査の結果を基に診断を行います。今後の治療計画のご説明をし、納得と同意をいただいてから治療を行っていきます。また、緊急性のある症状がある場合は応急処置を行い、正しい歯磨きのやり方やフッ素の塗布を行って、初診は終了となります。
STEP3 ブロック単位で治療
初診以降の治療は、各ブロック単位での治療を行っていきます。
その際、お子様がなるべく痛みを感じないよう、麻酔を行い、治療を進めていきます。
STEP4 治療完了
これで治療は完了です。
治療後は虫歯を再発させないための予防を行います。
STEP5 定期検診
3~4ヶ月に一度、お口の中をチェック。
お口の中の治療が全て終わったら定期検診へ移行します。当院では4ヶ月に一度の定期検診をおすすめしており、治療完了後は虫歯予防を行っていきます。検診以外には、歯の汚れのチェックや歯のクリーニング、ブラッシング指導などを行っています。
★重要なポイント
3~4ヶ月の一度の定期検診を受けることで、虫歯を予防することができるのはもちろんですが、万が一お口のトラブルが起こっていてもすぐに発見・治療することが出来るため、お子様の歯を長く保つことへと繋がります。
小児歯科の虫歯予防と治療内容
フッ素塗布
虫歯ができてしまう原因は、虫歯菌の存在やお口の中の環境の他に、歯の強さも関係しています。
フッ素は歯を強くする効果があるため、フッ素で歯質を再石灰化させれば、初期虫歯であれば進行を止めることが可能です。フッ素の塗布後、30分程度は飲食やうがいは避けましょう。また、フッ素を塗布したからといって、普段の歯磨きを怠らないよう注意しましょう。毎日のケアはとても大切です。
シーラント
シーラントとは、食べかすが溝に詰まらないよう歯科用プラスチックで溝を埋めることで、虫歯になりにくくするための処置です。
奥歯の溝は複雑な形をしているので汚れが溜まりやすい場所であるため、磨き残しによる虫歯が発生しやすい場所ですが、これを行うことで虫歯の発生を防ぐことが可能です。